エアコン
本日の掲載 カレー沢薫の「ひきこもりグルメ紀行」
今回のテーマは打吹公園だんご
私の仕事部屋にエアコンを取り付けることになった。
私の部屋はエアコンがなく、夏は扇風機、冬はヒーターでやりすごしていたのだが、我が家は冬電気代が、夏の二倍以上かかる、そのホシはもしかして、ヒーターじゃね?という疑いがもたれたのだ。
しかも、私は無職となって一日36時間部屋にいるのだ、このまま冬を迎えたら金銭的な意味で冬を越せなくなる、だったらいっそエアコンにした方が経済的では、ということで夫が金を出してくれることになった。
それは良いが、もちろんエアコンは自分で取り付けられるものではない、業者任せだ。つまり私の部屋に人が入ると言うことである。
私の部屋は私以外の者が入ると疫病にかかるのだ。
よって業者が来る前に清掃しとけと夫から通達があった。おそらく夫の考える『清掃』は私の考えるそれとイメージが全く違うと思う。
夫の掃除は「美しく見えること」だと思うが私の掃除は「床が見えている」ことだ。よって「エアコンを取り付けるための掃除」というのは「入口からエアコン取り付け場所まで障害物がない」ということを意味する。
よって道のない我が部屋に道を作るという高村光太郎スピリッツで、業者が来る前に床の物を掃除というより、雪かきスタイルで片づけた。
すると床が腐っていた。
何故腐っていたかは割愛するが「なんでも床に置くとこういうことも起こる」という好例である。
ちなみに我が家の、私の部屋以外の床はこれだ
そして私の部屋の床がこれだ
30年後の映像ではない、同じ家の同じ日に造られた床だ。
もはや私の部屋だけ時間の経ち方が違うとしか思えない、時空が歪んでいる。
家の美観を保つために日々努力している夫も、私の部屋だけは早々に諦め、すっかり足を踏み入れることもなくなった、というかそもそも足を踏み入れるスペースがなかったのだが、何せ自分の金でエアコンを取り付けたので、当然部屋の様子を見に来てしまい、腐った床も見られてしまった。
「床はどうしたのか」と、問われたので素直に「理由(ワケ)あって腐った」とエムマス調に答えた。
「何をやっているのだ」と、夫は怒りはしなかったが、相当呆れていたと思う、やはり、私は触るものみな腐らせるギトギト手足の子守歌なので、他の部屋のことはこれからも夫に一任しようと思う。
今日書いた絵
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