ひとりでしにたい2話目

コミックデイズでひとりでしにたい第二話が更新されました

何せ、本編再開までちょっと間が空くので、毎週更新されるたびにブログに解説など書いていけたらと思うが、これはあくまで私案であり、希望である。

まず今のが八甲田山ネタであると何人に通じたのかが不安だが、できたら書きたいが、確ではない。

実は、ひとりでしにたいは、1話を描き上げてから掲載が決まるまで結構間が空いてしまった、どのぐらい空いたかは覚えていないが、描き上げたころはまだ新元号の発表すら行われておらず、日本中の事務職とシステム屋がピリついていたが、載るころには令和になっていた。

当然連載が始まる前に二話目も書き始めていたのだが、当初、割と早い段階から「孤独死回避は若い内に金を貯めて高齢者向けサービスを受けること」と結論付けて、資産形成をどうするか、というような話になる予定だった。

しかし、時間が経てば経つほど、本当にそうかという気がしてきた。

もちろん金も最重要レベルで大事だし、金で解決できることは山ほどあるが、それが一番大事、と言い切って良いのか

もっと逃げ出さないこととか投げ出さないこととか、手で編んだ墓石とか、ブラザーズバンドな事があるのではないか、と考えた結果、二話目はほぼ書き直すことになった。

もちろん自分が書き直したいと言い出したので、没にした原稿はロハだが、結果的に言うとやっぱり書き直して良かったと思う、思わなければ狂う。

再び孤独死について調べたところ、孤独死の前には必ずと言って良いほど「孤立」があるという。

単純に一人暮らしだったから、というわけではなく、家族がいても疎遠だったり、近所ともつきあいがないため、死んでも、ホットな香りがご近所の食欲を悪い意味で刺激するまで気づかれないという、いわゆる社会派ドキュメンタリーで特集が組まれるタイプの「孤独死」となってしまうのである。

つまり、コミュ症としては大変残念、というか遺憾、憤懣やるかたないレベルの遺憾だが、孤独死を回避するには「周囲や家族とのコミュニケーション」が大事ということになってしまう。

しかし家族や仲間(ファミリー)や地域の絆()に頼った老後というのも、それはもうリスキーである。

そういえば、ひとりでしにたい、については、珍しく各媒体にインタビューなどしていただき、そのたびにとてもつまらない返答をしているのだが、インタビュアーの一人である高橋ユキさんは「つけ火の村」の著者である。

この本は、総理大臣の群生地である以外は特に何もない我が県が珍しく全国ニュースになった、放火殺人事件のルポ本である。

世間ではこの事件は、田舎にUターンしてきた若者(60代)を地元のパイセン方(80歳前後)たちが、いびり倒し、切れた若者がついに復習を果たした「現代の八つ墓村」として報道されていた。

ルポ本を読むと実際はそんなダイナミックな話ではないのだが、逆にリアルで怖いというか、まるで未来の我が団地と自分を見ているようだ。

事件が起こったのは、高齢者ばかりの絵に描いたような限界集落で、人口も少なく、非常に地域の絆()が強い場所だった。

このような場所では確かに一人暮らしでも、死んでもしばらく気づかれないなどということはないと思う、だが結びつきが強い地域の場合「そこに入れなかったら詰む」という、結局コミュ症が死ぬシステムが存在している。

実際は報道されていたような村八分はなかったようだが、容疑者がこの地域のコミュニティに上手く入れなかったことが、事件の発端、と言えなくはない。

よって、地域の絆()に全振りで頼っていると、何かのきっかけでそこからはじきだされると、家の外にすら出辛くなり結局孤独死したり、最悪俺が死ぬか、奴らを殺すか、というデッドオアキル思想に陥る可能性がある。

結局、孤独死は家族がいれば良い、金があれば良い、絆()があれば良いと一点突破ではなく、それらが満遍なく必要ということが分かった次第である。

しかし、親戚とは疎遠にならない方が良いし、周囲から孤立しないにこしたことはないのだが、何もしなくても、むしろ何もしないから疎遠で孤立するのが俺たちコミュ症である。

よってその分、金を払ってサービスを受けたり、困った時に頼る福祉を調べたりという知識で、苦手分野はカバーしていく必要がある。

 

ともかく「ひとりでいきる」というのは誰にも頼らず生きていくということではない、それは無理だ。

そうではなく、困った時頼れる先を、自分で確保しておき、自分で助けを求められるようにして置くというのが、ひとりでいきるということであり、それができるように、ひとりの人間ほど頼りとまではいかなくとも、相談ぐらいできるよう、周囲の人間を大事にしておかなければいけない、というのが二話目である

3話目はまた来週日曜更新されますが、しゃらくせえという人は単行本を買って燃やしてまた買いましょう

 

 

 

 

 

 

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