ひとりでしにたい9話
ひとりでしにたいはコミックデイズで毎週日曜日再放送連載中です。連載再開は10月4日予定
再開後どれだけ続くかは反響や単行本の売上次第なので、ご協力いただけると助かります。
本編とは関係ないのだが、台風10号の影響により、ほぼ丸一日停電していた。
電気がないと、人は何故ここまで生きてこれたのが不思議になるぐらい無力である、少し前から「異世界転生物」が流行っているが、普通なら電気がない世界に飛ばされた時点で現代っ子の精神は8時間ぐらいで崩壊すると思う。
昨日停電が解消された瞬間、近所から「ヤ”ッダ”ァァァァ!」という子どもたちの雄たけびが聞こえのだから間違いがない、ニンテンドースイッチがただの板になる異世界で「まあこんな生活もいいかな?」などと思えるはずがない。
幸い停電だけで、家屋に問題はなく、事前に災害用にコンロなど用意していたので、冷や飯は食わずに済んだ。
災害も老後も死も避けきれないが、事前の準備をしておくかしないかで多少は違うし、特に老後は災害と違い、いつ来るか予想がつくのだから、逆に準備もしやすいと考えられるかもしれない。
だが、今回の停電で、一番心配になったのは、金銭面などとは別の「老後の生活」である。
電気がないのだからもちろん仕事はできない、これを機に掃除とかすれば良いのだが、やる気にならん、つまり寝るしかない、そして寝るのにも限界があるので「酒でも飲むか」という危険思想に陥るし、何より「気が滅入る」のだ。
もしかしてこれは「孤独死ルートの老後の生活」なのではないかと思った。
電気さえあれば、1人でやることがなくても、ネットを開けば、顔も名前も知らないけれど、性癖だけは知っているおなじみの仲間と、何ータきゅんprprみたいな話が出来るし、誰も見てなかったとしても、己のお気持ちをSNSに垂れ流すことができるが、それを封じられると本当に何もすることがない、そして「何もやることがない」ということ自体が「やる気」を奪うのだ。
時間がありあまっているはずなのに何故か家を掃除せず、ゴミ屋敷化している老は、体力がなくなっていたり、視力が落ちて廊下にタヌキの死骸が落ちていても気づかない=汚れていることに気付かない
=片づけないといけないと思わない、と言うのもあるが、掃除含めすべてのやる気がなくなっている場合が多い。
例え金銭的に問題がなくても、老後がこのような「停電生活」になっていたら、すぐに生活と精神が乱れ、ゴミ屋敷の中から遺体で発見されてしまうだろう。
私も電気がついた瞬間、年齢と立場が許すなら「通電」と書かれた半紙を持って近所を走り回るぐらい嬉しく、すぐさまPCの電源をオンにしたが、もし老後、ネットの世界にすら、やることや、他人との交流がなかったら、すぐにストロングゼロのお世話と断言できる1日だった。
老後準備と言えばまず「金銭」次点「周囲との交流」という感じだが「やること」というのも意外な伏兵であり、こいつがいないと金はあっても普通にすぐ心身を病むと思われる。
文字通り、死ぬまで「生きがい」は必要なのだ
コロナウィルスの影響で中止になっていた、イベントですが、このままコロナの終息を待っていたら、マジでその間に連載が終わりかねないし、そうなったら参加作家さんもどんなツラで参加して良いのかわからないと思うので「連載再開記念」という、もしかしたらこれが最後のピークになるかもしれない瞬間に合わせてオンライソイベソトにすることにしました
リアルイベント出来ないのは残念ですが、いつもは参加出来ない地方の皆さまも通販で素敵なグッズをゲットチャンスなので、楽しみにしてください。
オマケとして、単行本と手ぬぐいセット購入の方から抽選でZOOMミーティングを使ったサイソ会にご参加できます。
このすぐ「ZOOMミーティングを使えばいい」となっちゃう発想が、俺と俺の読者のことを何もわかっていない、いかにもあちら側の人間が考えた企画という感じですが、単行本と手ぬぐいさえ売れれば、織部さんとかは助かるので、参加するとかしないとか、もう持っているとか持っていないとかは別として「ご祝儀」としか購入していただけると助かります
10月ZOOMで待っているぜ。
と言いたいが、セッティングとかできなかったら「作者不在」の可能性もあり
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